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CROWN Ⅲ Lesson9/ Seciton4 和訳 [CROWN Ⅲ]

「ある物が売り買いしてよいと決める時、わたしたちは、それを商品として扱うことを問題ないと思っていることになる。しかし、全てのものがこのような方法で適切に評価されるわけではない。もっとも明らかな例は人間である。奴隷制は、人間を商品として扱い、オークションで売り買いする点で、本当にひどいものだ。そのような取り扱いは、人間を一個の人として、尊厳と敬意に値する存在として、価値づけることができない。それは人間を利益の道具や利用する対象として見ることになる」

「わたしたちは、いかに養子縁組の過程が難しく、気短で裕福な親がいかにそれを希望しようとも、子どもたちを売り買いすることを許しはしない。子どもたちは、消費物ではなく、愛と保護に値する存在として適切に考慮されている」

「あるいは、国民の権利と義務について考えてみよう。わたしたちは、他の者が買い取りたいとしても、国民に投票権を売ることを許さない。なぜ、許さないのか。わたしたちが、国民のなすべきことというのは、個人の所有物ではなく、公の責任であると信じているからだ。それらを売ることは、それらを謝って評価することになる」

「生活の中で価値のあるものの中には、商品化されると、質が落ちるものがある。だから、市場が属する部分と、それが避けられるべき部分を決めるために、わたしたちは、議論の余地がある商品の評価の仕方を決める必要がある。たとえば、それは、健康や教育や家庭生活や自然や芸術、国民の義務である。これらは、倫理的政治的問題であり、単なる経済的な問題ではない。その問題に答えるために、わたしたちは、一つずつ、それらのものの倫理的な意味と、それらのものを価値づける適切な方法を討論しなければならない」

ハーバードの教室に戻ると、サンデル教授は、今日の正義に関する講義を締めくくろうとしている。彼は倫理的な問題を提示し、生徒たちが解決策を探し出そうと苦闘しているとき忍耐強く聞き役に徹してきた。サンデルは、自分自身の見解を議論に持ち出さない。生徒たちは彼ら自身の倫理哲学を発達させなければならない。サンデルはこう説明する。「倫理哲学は一つの物語であり、君たちはそれがどこにつながるのかは分からない。君たちが分かるのは、その物語の中心に君たちがいる、ということだ」

学生のチェルシー・リンクはこう言う。「正義の授業は、ハーバードで、わたしが自分の考えを一度だけでなく何度も変えることで心地よい気分になれる唯一の授業です。わたしは、本当に、知らないという居心地の悪い場所にいなければいけないとことが、大好きなんです」

【語句解説】
commodity「商品」 properly「適切に」 slavery「奴隷制」 auction「オークション」 worthy「(※worthy of~で)~の価値がある」 instrument「道具」 adoption「養子縁組」 prospective「将来性のある」 eager「熱心な」 civic「国民の」 duty「義務」 merely「単に」 pose「持ち出す」 struggle「苦闘する」


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